おはようございます。蔵之介です。
今回は「キャバ嬢が知っておくべき付け回しが考えるキャストの優先順位とは」
というテーマについて、約10年の黒服経験がある筆者が解説します。
付け回しとは、どのキャストをどのお客様につければ指名が取れるだろうかと戦略を立て、キャストを席に付けたり、席から抜いたりする店内の最重要ポジションです。
ちなみに、筆者は付け回しを4年ほどやりました。
途中でグループの幹部となったため、店舗の業務から抜けることとなり付け回しをしなくなったのですが、いまだにちゃんと覚えています。(たぶん、、、)
話を戻すと、付け回しがどのキャストをどのお客様につけるかというのを全て決めています。
そのため、キャバ嬢さんは付け回しにいい席につけてもらう方法を知っておくと有利です。
- いいフリー客につけてほしい!
- 付け回しはどういうキャストの選び方をしているの?
というような方は、この記事を読めば
- いいフリー客に回してもらえるキャストの特徴
- 付け回しはどんなふうに考えながらキャストを選んでいるのか
- 初心者キャバ嬢がいいフリー客に回してもらうためにやるべき努力
といったことが理解できると思います。
よかったら参考にしてみてください。
いいフリー客に回すキャストの優先順位
付け回しは営業前に、いいフリー客が来た時に優先してつけるキャストをある程度決めています。
優先順位としては以下のようになります
- 売上キャスト
- その日に指名客を呼んだキャスト
- 期待の新入店キャスト
- 売上が微妙でも容姿のレベルが高いキャスト
- 売上が微妙でも努力していたり、お店に協力的なキャスト
この番号順に、優先順位が高いということです。
この5つのジャンルのどれにも該当しないキャストさんに関しては、残念ながらいいフリー客にはほぼ回すことはありません。
回転の順番に関してはこの優先順位通りではありません。
1セットで3回転するお店なら、筆者は2回転目か3回転目で売上キャストをつけることが多かったです。
5つのジャンルの詳細説明
売上キャスト
売上キャストとは、売上を毎月たくさん作る売れっ子キャストさんのことです。
なぜ売上キャストを最優先でいいフリー客に回すかというと、単純に掴んでくれる可能性が高いからです。
お店としては、フリー客をキャストに掴んでもらって、次から指名来店するようになって欲しいわけです。
お客様が指名来店するようになれば、リピーター顧客になってくれる確率が上がります。
そしてリピーター顧客が増えれば、お店の経営が安定します。
そのため、とにかくキャストに掴んでもらいたいのです。
売上キャストというのは、お客様を掴む実力があるキャストと言い換えることができます。
お客様を掴めるから、売上が作れるわけです。
売上キャストは、既にお客様を掴める実力を証明してきているため、お店としては当然フリー客に最優先で回そうという考え方になるのです。
売上キャストは、指名客の接客などで忙しいことが多いですが、どれだけ忙しかったとしても、席から抜いて、いいフリー客には回します。
他にいくら待機しているキャストがいようと、筆者は絶対に売上キャストを回すようにしていました。
フリー3名様とかなら、1回転目でそこに付けた3人のキャストに金主がどのお客様なのかを聞き出してもらい、3回転目あたりで金主に売上キャストをピンポイントでつけるようにしていました。
その日に指名客を呼んだキャスト
その日に指名客を呼んだキャストに関しては、客呼びしてくれたことへの感謝を込めてその日の内にいいフリー客に回してあげるようにしていました。
こうすることで、客呼びしたキャストは頑張って良かったという気持ちになりますし、客呼びの重要性をキャストにより実感してもらうことができます。
これに関しては、当日の営業前には決めることができないので、臨機応変に対応していました。
期待の新入店キャスト
これは、キャバ嬢未経験者のことではありません。
過去に他店で売上キャストだった新入店キャストや、容姿のレベルがとても高い新入店キャストのことです。
過去に他店で売上キャストだった新入店キャストは、おそらくお客様を同じように掴むことができるので、即戦力として上質なフリー客に回していきます。
売上キャスト予備軍という感じです。
容姿のレベルがとても高い新入店キャストは、お客様の食いつきがよく、すぐに売れやすいので最初から優先していいフリー客に回します。
容姿に対する需要は職業柄とてもあるので、これはしょうがないのです。
売上が微妙でも容姿のレベルが高いキャスト
またしても容姿のレベルに関することですが、3ヶ月以上在籍していて容姿のレベルは高いのに売上が微妙というようなキャストです。
正直、容姿のレベルが高いのに売上が微妙だということは、あまり実力はないのですが、容姿のレベルが高いキャストというのはお店の宣伝にはとても効果的なのです。
いいフリー客には、「このお店にはレベルの高い美女がいますよ!」という宣伝は絶対にしておきたいのです。
なぜなら、「この店にはレベルの高い子がいる」と印象付けておけば、最悪その日は誰にも場内が入らなかったとしても、次またフリーで来てくれる可能性を残せるからです。
一度も美女をつけなかったら、お客様からしたら「面白かったけど、めっちゃ可愛い子がいるわけではなかったな」という印象になってしまい、場内を取れなかった場合は次またお店に足を運んでもらえる可能性が下がってしまいます。
また、お客様の中にはとにかく面食いという方が必ずいるので、1セットの中で1人は絶対に美女をつけるように工夫はしていました。
売上キャストの美女だったり、新入店の美女が出勤している場合は、当然ですがそっちを優先的につけます。
売上は微妙でも努力していたり、お店に協力的なキャスト
これまで散々実力主義的な優先順位について解説してきましたが、付け回しも人間なんです。
売上が微妙でも、一生懸命お客さんを呼ぼうと努力している姿を見ていたら、「この子は頑張ってるから1日に1回は上質なフリー客に回してあげよう」と思います。
お店の出勤人数が少なくて困っている時に、本来休みなのに連絡したら出勤してくれるような子の場合、「いつもお願いしたら休みの日でも出勤してくれてお店として助かっているから、いいフリー客に回してあげよう」と思います。
お店としては、こういうキャストさんに売上を作れるようになって欲しいんです。
こういうキャストさんが売上を作れるようになってくれるのが一番嬉しいんです。
初心者キャバ嬢がいいフリー客に回してもらうためにやるべき努力
ここまでを踏まえて、初心者キャバ嬢が付け回しにいいフリー客に回してもらうためにできることを書きます。
「売上を作ればいい」なんて乱暴なことは言いません。
売上を作るためには、そもそもフリー客に回してもらえないと指名が掴めませんからね。
結局のところ、初心者キャバ嬢は付け回しに『努力してますアピール』をするしかありません。
どうやって『努力してますアピール』をするのかと言うと、キャバ嬢としての基本の基本をちゃんとサボらずやる、ただそれだけです。
- シフトは沢山入りましょう。週5以上がいいです。
- 持っている全てのお客様の連絡先に毎日お昼には連絡を送り、営業してください。
初心者キャバ嬢ならそこまで沢山の連絡先を持っていないと思います。
だから全員に送ってください。 - 同伴をめちゃくちゃ意識してください。
同伴は最高のやる気アピールになります。
なので、とにかくご飯に行く約束をお客様としてください。 - 勤務態度も大事です。
待機中にゲームをしていたり、だるそうにしていたり、あくびをしていたり、他のキャバ嬢と一緒に悪態をついていたり、遅刻や当欠をしていたら絶対にいいフリー客には回してもらえません。 - 付く席一つ一つを大事にしてください。
ヘルプ席も含めてです。
やる気なさそうに接客していると、付け回しにはそれが分かります。 - フリー客につかせてもらったら、どんな人であろうと必ず名刺を渡し、近い距離に座って接客しましょう。
- 自分から積極的にお客様に話しかけて楽しませる努力をしましょう。
- お客様にドリンクを頼ませてもらえるような接客をしましょう。
- 連絡先交換は必ず絶対にしてください。
これに関しては、付け回しは必ずチェックしています。
連絡先交換せずに席を抜けてきたら、その時点で「やる気ないのかな?」という評価になってしまいます。 - 連絡先交換したら、その日のうちに必ずお礼連絡をしてください。
以上のような、キャバ嬢の基本の基本みたいなことをちゃんとサボらすやっていれば、努力しているという評価は意外とすんなり得られます。
なぜなら、こういう基本の基本をサボっているキャバ嬢がそれなりにいるからです。
初心者の頃は難しい高等テクニックのようなものを追い求める必要はありません。
必ず一度は聞いたことがあるような、めちゃくちゃシンプルな努力をちゃんとしていればいいんです。
そしたら、優先まではされなくてもいいフリー客に回してもらえることもあります。
まとめ
- 付け回しは、あらかじめいいフリー客に優先的に回すキャストのことを営業前には決めています。
- いいフリー客に回りたいなら、紹介した5つのジャンルのどれかには入らないといけません。
- 初心者キャバ嬢なら、努力アピールするしかないので、キャバ嬢としての基本中の基本をしっかりサボらず努力してください。
後書き
今回は、キャバ嬢が知っておくべき付け回しが考えるキャストの優先順位について書いてみました。
付け回しをやっていた頃は、お客様の顔色をとにかく見ながら、「どの球種で攻めようか」と野球のピッチャーのような気持ちでやっていたのを思い出します。
めちゃくちゃ良さそうなフリーのお客様がきた場合は、確実に仕留めるために変な変化球は使わずに、3連チャン売上キャストのフルコースでねじ伏せに行くという力技を筆者はよく使っていました。
実際これは、かなりの確率でねじ伏せることができる手段でした。
初心者キャバ嬢さんは、今はあまりいいフリー客に回せてもらえなくても、売上キャストだって元々はそんな時代があったのです。
売上キャストはそんな不遇の時代を努力で乗り越えています。
初心者キャバ嬢さんも必ず努力で乗り越えられます。
地道に努力して、売上キャストの仲間入りをしてください。
※このブログ記事は筆者の10年近くの黒服経験をベースに書いており、都心のキャバクラでの経験を元にしています。地域によっては少し異なるかもしれません。
ですが、キャバクラは基本どこも似たりよったりだと思います。