キャバ嬢が理解しておくべきヘルプ接客の本当の重要性とは。

おはようございます。蔵之介です。

今回は「キャバ嬢が理解しておくべきヘルプ接客の本当の重要性」
というテーマついて、約10年の黒服経験がある筆者が解説します。

ヘルプ接客というのは、何らかの事情で指名嬢が指名客の接客をできない間、指名嬢の代わりに接客を担当することです。
指名嬢が接客できない間をうまく繋ぐという役割です。

指名嬢が接客できない状況というのは、ほとんどの場合が他にもその指名嬢の指名客が来店していてその席にも付かないといけないという時です。(指名被りと言います)

ヘルプ接客をしたとしても、当然自分の売上には何の影響も及ぼしません。
なぜなら、他人の指名客だからです。
こういうこともあり、ヘルプ接客に対してネガティブなイメージを持っている方は多いです。
気持ちは分かります。

  • ヘルプ接客ってやる意味あるの?
  • 正直、ヘルプやりたくないんですけど、、。
  • ってか、なんでヘルプとかそんな制度があるの?

というような方はこの記事を読めば

  • ヘルプ接客にはどんな意味があるのか
  • ヘルプ接客がどうして必要なのか
  • ヘルプ接客についてキャバ嬢が気付くべき本当の重要性

といったことが理解できると思います。
現役でキャバ嬢をやっている方なら、もしかしたらヘルプ接客に対する考え方が変わるかもしれません。

よかったら参考にしてみてください。

キャバ嬢にとってヘルプ接客をやる意味はあるのか

新人キャバ嬢なら、自己成長という観点でヘルプ接客は意味があります。
新人キャバ嬢以外なら、自己成長という観点ではヘルプ接客は意味がないです。
ですが、自己成長とかそんな観点よりもっと重要な意味があります。
お店をみんなで円滑に運営していく上で、意味があるのです。
また、実は自分にとって働きやすく売上をつくりやすい環境を整えるために重要な意味があるのです。

以上の内容について、この後それぞれ解説していきます。

新人キャバ嬢にとってヘルプ接客は学びの場

新人キャバ嬢にとって、なぜヘルプ接客は自己成長という観点で意味があるのでしょうか。
それは、ヘルプ接客をすることで指名嬢の接客スキルを参考にできたり、お客様との会話の練習ができるからです。
今後フリー客相手に接客し、そのお客様を掴むための本当の意味での基礎作りになります。
また、黒服目線で言うと、ヘルプ接客もまともにできないようでは怖くてフリー接客をさせられないので、ヘルプ接客がある程度できるようになるまではそこで勉強してもらおうと判断したりします。

新人キャバ嬢以外なら、ヘルプは自己成長という観点では意味がない。でも、それだけで意味がないと判断するのは間違っている。

新人キャバ嬢ではないなら、なぜヘルプ接客は自己成長という観点で意味がないのでしょう。
それは、接客の勉強なんて既にこれまでやってきているからです。
ヘルプ接客で得られる学びなんて、もう既に分かっているんです。
そのため、ヘルプをしたとしても自分自身が成長することにはなりません。

「え!?結局新人以外やっぱり意味ないんですか??」
「自分の成長にもならないし、売上もつかないなら本当に全く意味ないじゃん、、」
と思ってしまった方、そうではありません。

たしかに自己成長や売上という観点では意味はないんですが、それだけで判断してはいけません。
実はものすごく重要な意味があるんです。
回り回って、将来的に自分の売上にも影響を与える可能性があるのです。
ここからは、ヘルプに対してキャバ嬢が気付くべき大事な考え方について書いていきます。

キャバ嬢にも最低限の協調性は必要です

そもそもヘルプ接客はキャバ嬢としてお店で働くにあたって、やらなければならない義務があるということについて説明しておきます。

「自分のためにならないヘルプ接客なんてやりません。」
「売上もつかない意味のない酒なんて飲みません。」
と主張するキャバ嬢がいたとします。
しかし、その主張が認められない理由があります。

なぜなら、自分が指名被りなどの状態になって指名客の接客をできない時には他のキャバ嬢にヘルプ接客をやってもらうのに、自分は他人のヘルプをやらない、というのはおかしな話ですよね。
それはもうただのワガママです。

もし本当にヘルプ接客をやりたくないなら、指名被りになった時には
「ずっとあなたのお客様にはヘルプキャストを付けずに一人ぼっちで放置していてもいいんですね?」
「あなたのお客様には金輪際ヘルプキャストは付けなくていいんですね?」
という話になってきます。
おそらく困りますよね。
自分が困ることは他人にもしてはいけないんです。

「いいえ、困りません。私のお客様にはヘルプキャストを金輪際付けなくていいので、そのかわり私はヘルプを一生やりません。」
と言う方がいたとしても、その要求には応じません。

なぜなら、お客様からセット料金という時間に対してのお金をもらっているからです。
キャバクラでは入店して、何もせずとも1セットごとに自動的に料金が発生します。
時間に対してお金が発生しているんです。
なので、お客様に対してキャストを横に付けない時間を発生させてしまってはいけないのです。
お客様からしたら、時間にもお金を払っているのに、誰も何も接客してくれない時間があったら腹が立ちますよね。返金してくれとなってきます。
そのため、お客様からの「ヘルプキャストはいりません」という要望がない限り、何があろうと絶対にヘルプキャストは付けます。
お金が発生している以上、何があろうとお店として絶対にあなたのお客様にヘルプキャストは付けるので、あなたもヘルプはちゃんとやってください、ということです。

キャバクラという場所は、キャバ嬢がそれぞれ個人の成績で評価される場所ではありますが、最低限の協調性がなければお店が成り立ちません。
キャバクラで働くなら、最低限の協調性はしっかり守らなければならない義務があります。
その義務を果たさないのなら、他のキャバ嬢や黒服たちから嫌われて、誰も自分に協力してくれる人がいなくなるという状況を自ら作り出してしまいます。

キャバ嬢同士で協力することはメリットでしかない

キャバ嬢をやってみたら分かりますが、売上を作っていく上で必ず自分の協力者が必要になってきます。
本当に一人ぼっちの状態で売上を作っていくのは困難です。

分かりやすい例が、指名客にシャンパンをおろしてもらったとしても、一人で飲める量には限界がありますよね。
こういう時に自分に協力者がいれば、その協力者にお願いしてヘルプに付いてもらい、シャンパンを飲んでもらうんですね。
ヘルプ嬢が飲んでくれるとシャンパンの減りも早くなり、飲み切ってもう一本おろしてもらって単価を上げる、みたいなことができるわけです。
そして、このお礼として次は自分がヘルプに付いた時に飲んであげて、指名嬢の単価を上げてあげる、みたいなことになっていけばお互いウィンウィンですよね。

つまり、上手く他のキャバ嬢と店内で協力プレーをすることでキャバ嬢同士がお互い売上を伸ばしやすくなるのです。
実際、売れっ子のキャバ嬢はこういう連携プレーを上手に使っていることが多いです。
キャバ嬢というのは本来ライバル同士ですが、戦略的に協力することも必要なんです。

こういう協力者を得るためには、自分も他のキャバ嬢に対して普段から最低限の協力姿勢は見せていないといけません。
「ヘルプは嫌です」「ヘルプ席で無駄な酒なんて飲みません」とか言っていては、誰も自分に協力してくれません。
他人に協力しないことで、結果的に自分が誰からも協力してもらえず損をすることに気付かなければいけません。
売上を作りやすい環境は、自分の考え方次第で整えることができるのです。

まとめ

新人キャバ嬢はヘルプ席で勉強しましょう。
それ以外の方は、自己成長という意味はなくともしっかりプロとして義務を果たしましょう。
キャバ嬢にも最低限の協調性は必要であり、協調性は自分にとって将来的にメリットをもたらします。

後書き

今回はヘルプ接客の意味について書いたのですが、黒服時代にヘルプをやりたくないというキャバ嬢がまぁ多かったので、それを思い出していました。
その度に、この記事に書いたようなことを一生懸命説明していた気がします。
筆者はあまり怒ったりするタイプではないので、諭すように説明していましたが、筆者の大学時代のお店の店長は「てめぇ、そんなこと偉そうに言えるぐらい売上作ってんのかよ!!あぁっ!!?」と裏で怒鳴り散らしていたのを覚えています。笑
この怒鳴り散らしのせいでよくキャストさんが辞めてしまっていたので、この指導方法はどうなんだろう、、とも思っていましたが、はっきり厳しいことを言えるというのも才能の一つではあります。
ハッキリ言ってくれる人というのは、濁して話す人よりも愛情があるんです。
自分が嫌われることを覚悟で、他人に対してアクションするというのは勇気のいることです。

※このブログ記事は筆者の10年近くの黒服経験をベースに書いており、都心のキャバクラでの経験を元にしています。地域によっては少し異なるかもしれません。
ですが、キャバクラは基本どこも似たりよったりだと思います。

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