キャバ嬢は楽に高収入を得られる仕事?

おはようございます。蔵之介です。

今回は「キャバ嬢は楽に高収入を得られる仕事なのか」
というテーマについて、約10年ほど黒服経験のある筆者が考えを書きたいと思います。

キャバ嬢は若くして楽に高収入を稼げる、みたいなイメージがあると思います。
最近だとインスタなどのSNSでキラキラしたキャバ嬢の投稿を見ることも多いです。

なんかお酒飲んで接客して、それで高収入稼げて楽そうだな。
外見が綺麗だと人生イージーモードだな。
結局世の中見た目かよ。
とため息を吐いている人もいるかと思います。

たしかにキャバ嬢になるには、それなりに見た目が整っている必要があります。
しかし、本当に楽なのでしょうか。

  • これからキャバ嬢をやって稼ぎたい。
  • 金欠だからとりあえずキャバ嬢やってみたら稼げるかな?
  • キャバ嬢をやったら簡単に稼げて、プランドいっぱい買えるかな?

というような方は、この記事を読めば

  • キャバ嬢が本当に楽に高収入を得られる仕事なのか
  • 高収入を得るには、どんな苦労を乗り越えなければならないのか

といったことが理解できると思います。

よかったら参考にしてみてください。

キャバクラで楽に高収入を稼げる?に対する答えはこれだけ

まず結論から言います。
キャバ嬢は楽に高収入を稼げる仕事ではありません。
普通に苦労した結果、稼げる仕事です。

なぜなら、キャバ嬢として稼ぐためにはコンスタントに客呼びをし、売上をつくらなければ稼げないからです。
これは口で言うのは簡単ですが、実際にやるのはとても大変です。

キャバ嬢の客呼びは大変

大変さを説明するために、客呼びの過程を説明してみたいと思います。

店内勤務中

フリー客を全力で楽しませ、次回指名来店してもらえるように全力で気に入られるための努力をします。他の女の子よりも自分の印象をお客様に残さなければいけません。連絡先は必ず交換しておく必要があります。

そしていざ指名来店してもらったら、全力で感謝を接客中に行動で示し、次もまた指名来店してもらえるよう、1回で飽きられないよう努力します。

一度つかんだお客様が永遠に自分のお客様であるなんてこともありません。普通はいつか指名で来てくれなくなります。なので、一度お客様をつかんだからといって安心もしていられません。
新たなお客様の獲得も同時並行でやっていかなければいけません。

店内勤務時間外

営業連絡をたくさんのお客様に送り、同伴や指名来店の約束を取りつけます。
その約束をドタキャンされないように約束日まで連絡を続けます。
同伴なら、出勤前にお客様とどこかで待ち合わせてご飯を食べたりしてから、お客様と一緒にお店に出勤します。
アフター文化のある地域なら、お店の営業が終わった後にその日来店してくれたお客様と近くのバーやサパーで再度合流して一緒に飲みます。
また同伴やアフターに関係なく、休みの日に一緒にご飯を食べに行くなどの営業活動も時には必要です。

ここでポイントなのは、店内勤務中だけが仕事ではないというところです。
店内勤務中以外にも営業活動をしなければいけないのです。
もちろん時給なんて発生しません。

「そんなことやりたくないです、私はやりません」という方はもちろんやらないということも可能ですが、売上をつくるキャバ嬢は当然の様にこれをやっています。
そんなことは前提条件なのです。
時給なんて関係ないんです。
そんなものよりも将来的に大きく稼ぐための先行投資という考え方をしています。
そして、こういうことができるキャバ嬢にお客様を持っていかれるので、勤務時間以外に営業しないキャバ嬢は売上をつくることが難しいです。

自分は都心の高級店で黒服をしていましたので、そもそもレベルの高いキャストさんが多かったせいか、こんなことはほぼみんな当たり前にできていました。

ここまで読めば、客呼びが決して楽なものではないと分かってもらえたかと思います。
客呼びだけでもじゅうぶん大変ですが、それ以外にも大変なことはあります。

客呼び以外の大変なこと

癖の強いお客様

みんながみんな素晴らしく優しいお客様ばかりではありません。

  • 暴言を吐く人
  • 説教してくる人
  • 何を話しても無視してくる人
  • 見下してくる人
  • お触りをしてくる人
  • すぐに体を要求してくる人
  • 揺さぶりをかけてくる人

こういうお客様には100%遭遇します。
けれど「こんな席つきたくない」なんてわがままを言っているようでは成長しません。
売上をつくるためにはこういうお客様まで自分の指名客にしてしまえるぐらいの器量が必要です。

お客様を選り好みしていると、それだけ選択肢を狭めてしまうので、結果お客様をつかめなくなります。
選り好みばかりする結果、客呼びができないキャストさんは何人も見てきました。
そういうキャストさんはよく『あのお客さんは私には合わない。』みたいなことを言います。
ですが、これでは売上つくれません。
キャバ嬢はお客様を選ぶことが仕事ではないんです。
自分がお客様に選ばれることが仕事なんです。

少々厳しい意見を書きましたが、どんなお客様にも嫌な顔をせず笑顔で接客するのは大変です。
落ち込んでいる時や体調が良くない時に、癖の強いお客様に当たってしまうとメンタルを病んでしまうこともあります。
けれど高収入を稼ぐとなると、こういう困難を乗り越えていかなければなりません。

体への負担

接客中にたくさんお酒を飲む場面も出てきます。
お酒が強いなら乗り切れると思いますが、元々弱いなら体への負担が大きいです。
たくさんのお酒を連日飲み続けることになることもあります。
また、人によっては夜型生活で心身に支障をきたす方もいます。

以上のように、高収入を稼ぐには決して楽ではないことがたくさんあります。
結局のところ楽には稼げません。
結果を出さなければ稼げません。
世の中の一般的な仕事と同じです。
高収入は大変な努力の継続の先に得られるのです。

高収入じゃなくてもいいから楽にキャバ嬢をしたい方へ

「じゃあ高収入じゃなくても普通に生活できるぐらい稼ぐだけなら、しんどいことをやらずに楽にキャバ嬢をやっていればいいのでは?」と考える人もいると思います。

たしかに贅沢をしないのであれば、生活できる分ぐらいは稼ぐことはできるかもしれません。
ですが、この場合は少しジャンルの違う困難に遭遇します。

例えば、客呼びがしんどいから営業努力をサボるようになったとします。
すると、どんな状態になるかと言うと、

  • 必然的にヘルプ席に回される回数が増えます。何回もヘルプ席ばかり回っていると、自然とプライドが削られていきます。やり甲斐ももてません。楽しくないです。
  • 売上をつくれないと店内でそんなに大事にされることもないので、自信を失います。
    今まで学生時代から可愛いとチヤホヤされて生きてきた人なら屈辱だと思います。
  • お店からの『お客さんよべないの?』的な空気も感じると思います。
    居心地はよくないです。

こんな状態になります。
こんな状態だと、全く楽しくないキャバ嬢生活になります。
やり甲斐がないので、店に出勤するのも憂鬱になってきます。
次第に「自分はこの店に必要とされていないのでは?」みたいな感情も湧いてきます。
病みます。

なので、中途半端にキャバ嬢をやるのも全くおすすめしません。
このタイプのキャストは、最後はやり甲斐のなさに自分が耐えられなくなって割と短期間で辞めていくケースが多かったです。
どんな人でも、やり甲斐のないことは長く続けられないのです。
毎日毎日やり甲斐もなく、楽しくもなく、居心地も悪いなら辞めますよね?

キャバ嬢という仕事はお金を稼ぐことに特化した仕事であり、それがやり甲斐の仕事です。
なのでお金を稼ぐことに明確な目的がある人は、とてもやり甲斐を持って取り組める仕事です。
稼ぐ目的は、人に誇れるようなものである必要はありません。
自分にとって大事なこと、モチベーションになることならどんなことでもいいのです。
お金を稼ぐことに特に目的がない人は、残念ながらやり甲斐を持てないので向いていません。

まとめ

  • キャバ嬢は楽に高収入が稼げる仕事ではありません。
    元々センスがある方もいますが、それでも努力しないと稼げません。
  • 苦労を乗り越え、コンスタントに客呼びできるようになって売上をたくさんつくれるようになれば、若くして高収入を得られます。
  • SNSにキラキラした写真をアップしている裏で、売れっ子キャバ嬢は努力しています。
    SNSは立派な営業活動の一部です。
  • 中途半端にキャバ嬢をやったとしても、長くは続かないのでおすすめしません。

後書き

結局のところ世の中には、楽に高収入を稼ぐ方法はないのだと思います。
と、偉そうに言っていますが過去の自分もこんな方法を探し求めていた頃はありました。
自分にも言い聞かせる意味で書いています。

約10年間黒服として働きましたが、「この子は楽に稼いでいるなぁ」と感じたキャストは一人もいません。
稼いでいる子は、みんな楽そうには見えませんでした。
けれど、しんどそうな顔をほとんど見せないのも稼いでいる子の特徴でした。
だからこそ魅力的で、お客様もたくさんつかめるのだと思います。

※このブログ記事は筆者の10年近くの黒服経験をベースに書いており、都心のキャバクラでの経験を元にしています。地域によっては少し異なるかもしれません。
ですが、キャバクラは基本どこも似たりよったりだと思います。